手書きをテキストに変換する方法 - AIが読み取れるページの撮り方
手書きのページを打ち直すと、1ページに15分ほどかかります。AIなら同じページを数秒で読み取れますし、今の画像認識モデルは十分に賢いので、字のくせが問題になることはあまりありません。問題は写真のほうです。斜めから撮った、台所の黄色い照明の下で、スマホの影がページの下3分の1にかかったページは、何に読ませても抜けだらけで返ってきます。この記事では、うまくいく写真の撮り方、それでも失敗しやすいところ、そして結果の確認方法を紹介します。
撮影のルール6つ
- 1枚の写真に1ページ。 見開きで撮ると、端が反る確率が2倍になり、1ページあたりの解像度は半分になります。ページごとに分けて撮りましょう。
- 真上から、ページは平らに。 スマホはページと平行に構え、斜めにしないこと。読み間違いの多くは、奥の端で斜めになった行から始まります。平らにならないノートは、文字のない部分を2本の指で押さえて開きます。
- 均一な光で、フラッシュなし。 窓からの自然光が理想です。フラッシュは文字の真上に白い反射を作り、真上の照明はスマホの影をページに落とします。
- 画面いっぱいに写す。 ページが写真の端にほぼ届くくらいまで近づきます。周りの机は無駄なピクセルです。
- タップしてピントを合わせ、動かない。 少しぼけた写真でもスマホの画面ではきれいに見えますが、「わ」と「ね」、「シ」と「ツ」を分ける細い線は失われます。
- 加工しすぎない。 トリミングと傾き補正は効果的です。強いフィルター、白黒の「書類モード」、過度なシャープ処理は、薄い鉛筆の文字や、読点とほこりの違いまで消してしまいます。
スキャナーか、スマホか
メモや手紙、日記なら、このやり方で撮ったスマホの写真で十分です。フラットベッドスキャナーが役に立つのは、にじんだり薄れたりしたインク、とても小さな文字、そして記録として保存したいページの3つです。普通の手書きなら300dpiで十分。小さい文字や薄れた文字、あるいはスキャン自体を保存用に残したい場合は600dpiにしましょう。古い紙は白黒ではなくカラーでスキャンします。茶色いインクと黄ばんだ紙のコントラストはモデルが使える情報で、強い白黒変換はそれを捨ててしまいます。
よく読めるもの、まだ苦手なもの
はっきりした楷書や普通の続け字、ラテン文字やキリル文字の言語は安定して読み取れます。日本語の手書きも読めますが、崩した字や小さな字は取りこぼしが増えやすいので、日本語の場合は特に原本との照合を前提にしてください。苦手なところは予想がつきます。
- ひどく薄れた部分や水にぬれた部分。 自分で読めない字は、モデルにも読めないことが多いです。
- 消し線や行間への書き込み。 どちらの版が正しいのか、モデルは推測するしかありません。あなたも同じはずです。
- 余白や斜めの文字。 余白に横向きに書いたメモは、違う場所に入ったり、抜け落ちたりしがちです。
- 表、書類の記入欄、図。 文字はたいてい残りますが、レイアウトはたいてい崩れます。
- 崩し字などの古い書体。 古文書の崩し字は専門家の領域です。抜けがある前提で、1行ずつ原本と照らし合わせてください。
Speechoで写真をテキストにする
- スキャンタブを開き、写真をアップロードします。形式はJPG、PNG、WebPで、一度に10ページまで。iPhoneは写真を既定でHEIC形式で保存しますが、HEICにはまだ対応していません。カメラを互換性優先(設定 → カメラ → フォーマット)に切り替えるか、写真をJPEGで書き出してください。
- 分かっていれば、手書きの言語を選びます。あくまでヒントですが、読みにくいページで効果があります。
- ページ順に編集できるテキストが返ってきます。同じ文に属する行は段落にまとめられ、見出し、箇条書き、短いラベルの行はそれぞれ1行のまま残ります。翻訳や修正は一切しません。原文の誤字は誤字のまま残ります。
- モデルが読めない語は、推測せずに**[?]**と表示されます。これは意図的です。もっともらしくでっち上げた語は、正直な空欄よりずっと見つけにくいからです。
- そこからテキストをコピーしたり、Word、PDF、TXTに書き出したり、翻訳したりできます。
料金は1ページ40クレジット、5ドルのパックで約0.08ドルです。サブスクリプションは不要。登録時にもらえる無料クレジットで、最初の3ページを試せます。写真はメモリ上で処理され保存されません。履歴に残るのは読み取ったテキストだけです。
結果を確認する
手書きの文字起こしは、誰かが原本と照らし合わせるまでは下書きです。次の3つの確認で、ほとんどの誤りが見つかります。
- [?]を検索し、原本を見ながら空欄を埋めます。
- 名前、数字、日付を写真と照合します。 自信たっぷりの読み間違いがいちばん害になるのがここで、前後の文章は何も警告してくれません。
- 声に出して読みます。 意味の通らない文には、たいてい読み間違えた語が隠れています。
家族の手紙や講義ノートなら、1ページ15分の打ち込みの代わりに、まとめて10分の確認で済みます。